塗料・塗膜形成技術

アンチーク

塗装トラブルと対策
【アンチーク】  
英語名:antique

欠陥用語 アンチーク
英語名 antique
類語
発生工程 カラークリヤー塗装(木工、プラスチック等)
現象 カラークリヤーを静電塗装する場合、電界の集中する被塗物端部の塗膜厚が厚くなり、濃く仕上がること。(本来は古代風仕上げという意味であるが、欠陥用語の場合はこの意味となる)
発生原因 A:被塗物状態
・被塗物表面の電気抵抗値が高すぎる。(プラスチックなど)
C:塗料
・着色剤の濃度が高すぎる。
・塗料の攪拌が不十分である。
D:塗装機
・静電塗装の場合:印加電圧が高すぎる。
・霧化空気圧力が低すぎる。
・吹付距離が遠すぎる。
・塗料噴出量が多すぎる。
F:塗装設備
・ハンガー形状が不適性で被塗物の端部に電界が集中し、厚膜になっている。
・1ハンガー当りの被塗物面積が少ない。
対策方法 ・被塗物に導電剤を塗布する。
・希釈溶剤の一部に極性溶剤を使用して、表面の電気抵抗値を下げる。
・濃度を下げ、塗り重ねを多くして規定の濃度にする。
・ゆっくりと絶えず攪拌する。
・通常の印加電圧(60~90KV)より下げる。(印加電庄40~60KV)
・霧化空気圧力を上げる。
・吹付距離を規定値まで近づける。
・塗料噴出量を下げ、塗り重ねを多くする。
・静電塗装の特性を考慮して、ダミーを設けるなどして、端部への塗料の塗着を少なくする。
・塗装密度を高くした吊り方にする。
確認方法及び使用機器 目視
対策商品
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