02 1月 フッ素樹脂フィルムダイニオン THV
Merchandise
商品
フッ素樹脂フィルム
ダイニオン THV
ダイニオン THVは、柔軟性、加工性、透明性に特長を持つ熱可塑性フッ素樹脂です。
商品番号:SH-026_1
価格:別途お問合せ下さい。
THVとは
THVは、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、ビニリデンフロライドの3種類のモノマーからなる熱可塑性フッ素樹脂で、この3つのモノマー比率を調整し、融点の異なる3種類の製品、THV 221GZ、THV 500GZ、THV 815GZを販売しています。
融点の一番低いグレードはTHV 221GZで115℃、高いものでもTHV 815GZで225℃となり、この違いによりさまざまな特性を付与することが可能になっています。
その他の製品形状として、パウダーグレード(THV 221AZ)も取り揃えています。
特長1:加工性
THVは従来のフッ素樹脂に比べ融点が低く、低温での加工が可能です。
また、成形方法も押し出し成形、ブロー成形、射出成形といった各種の成形方法が可能です。従来のフッ素樹脂成型温度は高温成形のため、汎用樹脂が熱分解を起こしたりすることから一体成形は出来ない場合が多くありました。
しかし、THVでは成形温度が低くなるため、融点が低い汎用樹脂との成形が可能になり、防汚性、耐薬品性を付与したりすることが出来るようになります。
また、他の材料と複合化する場合、プライマーや接着剤を使って接着させることが可能です。
特長2:柔軟性
THVは、従来のフッ素樹脂では不十分だった柔軟性が飛躍的に向上しており、成型品の取り扱いやすさがに向上しています。例えば電線の被覆材に使用した場合、狭い場所での配線の引き回しを可能としました。最も柔らかいTHV 221の曲げ弾性率は、PFAと比較すると約10分の1になっています。
特長3:透明性
THVは結晶性が低いフッ素樹脂たため、従来のフッ素樹脂の多くが乳白色であったのに対し、透明性の高い樹脂です。光学的透明性に優れ、可視光域だけでなく、赤外域、紫外域まで広範囲で透過させることが可能です。
特長4:溶解性
THVはフッ素樹脂としてはユニークな性能としてTHV 221グレードは低級ケトン系溶剤およびエステル系溶剤に溶解させることが可能です。
使用する溶剤によって変化しますが、溶解度は約20%程度となります。
この溶液はコーティング剤として使用でき、繊維へのコーティング等さまざまな表面加工を付与させることが可能になります。
実用例
製品への応用として、THVの特性を生かしさまざまな分野に広がっています。
電線やケーブルの被覆、シュリンクチューブへの応用、耐薬品コーティングへの応用など。
自動車分野では、燃料ホース、チューブ、樹脂タンク等、ガソリンの透過性を押さえることが出来る材料として応用されています。
また、非常に高い透明性を有している点で、安全ガラスとして合わせガラスに使用されています。これらの用途の中には、フッ素樹脂である特性の難燃性も注目されています。
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