13 2月 糸さび
塗装トラブルと対策
【糸さび】
英語名:filiform corrosion
欠陥用語 | 糸さび |
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英語名 | filiform corrosion |
類語 | - |
発生工程 | 前処理、塗装、乾燥・硬化後 |
現象 | 塗膜面に発生する糸状、または蜘蛛の巣状のさび。 |
発生原因 | B:前処理 ・化成処理後の水洗が不十分である。(可溶性の塩が残っている) ・化成皮膜の結晶が針状で粗く、皮膜にピンホール状に皮膜の末形成むらが発生している。 ・薬剤供給メーカーが指定する以外の方法で運転管理が行われている。 C:塗料 ・塗料の防錆力が不足している(透湿性の高い塗料を使用している)。 G:乾燥・硬化条件 ・焼付けが不十分である(焼付温度が低いか、焼付時間が不足している)。 H:その他 ・塗装された物の保管(または設置)場所の湿度が高すぎる(80%RH以上)。 |
対策方法 | ・十分に洗浄して、塩を取り除く。 ・化成処理液を粒状で緻密な結晶が得られるタイプに変更する。 ・化成処理の工法を浸溝方式にする。 ・メーカーの指定する管理方式で行う。 ・防錆カの高い塗料に替える。 ・乾燥条件を調査し、焼付温度、焼付時間を仕様通りにする。 ・低湿度の場所に置くか、その環境に耐える塗料に換える。 <備考:試験法> (1)表面処理済、および未処理の素地にスポットをつける。(水道水滴、および1%の塩酸を0.05ml,φ20ml) (2)10分間放置、 (3)100℃、3分間乾燥、 (4)塗装、乾燥、 (5)クロスカット、 (6)55℃、90%RHで33時間放置、 (7)20℃、75%RHで放置し、毎日錆の進行状況を観察。 |
確認方法及び使用機器 | 目視 |
対策商品 | 炉内温度計 イージートラック、XL 塩分計 表面塩分計 |
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