20 2月 つやびけ
塗装トラブルと対策
【つやびけ】
英語名:loss of gloss,cloudiness, dulling, matting
欠陥用語 | つやびけ |
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英語名 | loss of gloss,cloudiness, dulling, matting |
類語 | 光沢不足、曇り、つややせ、つや不足、ロスティング、ぼけ |
発生工程 | 塗装、乾燥 |
現象 |
乾燥後、塗膜本来の光沢が出ない状態をいう。
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発生原因 | A:被塗物状態 ・素材や下塗りの吸い込みが多い。 ・素材の表面が粗すぎる。 ・研ぎむら、研ぎ残しがある。 ・表面にスラッジ、油脂、水分等が残っている。 ・下塗塗膜の乾燥が不十分である。 ・研磨のペーパー番手が粗すぎる(#番号が小さすぎる)。 C:塗料 ・塗料の配合や分散が不良である。 ・塗料の硬化剤が不足している。 ・低沸点溶剤が多すぎる。 ・シンナーが不適で下塗りのもどりが発生している。 E:塗装条件 ・オーバースプレーダストが塗膜になじまない。 ・塗膜厚が薄すぎる。 ・塗膜厚が厚すぎる。 F:塗装設備 ・ブースの吸引風速が速すぎる。 G:乾燥・硬化条件 ・被塗物の焼付温度が高すぎる。 ・乾燥時間が長すぎる。 ・下塗り、または中塗りの乾燥が不足している。 ・燃料に酸性ガスが発生するものを使用している(直火式)。 ・溶剤の揮発ガスが排出されていない(金庫型)。 H:その他 ・周囲温度が低すぎる。 ・周囲温度が高すぎる。 |
対策方法 | ・吸い込みにくい塗料に変える。 ・素材表面を研磨する。 ・表面の研ぎを均一に十分行う。 ・完全に表面の異物を取り除く。 ・下塗塗膜を十分乾燥させる。 ・#320以上のペーパーで入念に研ぐ。 ・適正な配合とした上で十分に攪拌する。 ・硬化剤を規定通りの割合で混合する。 ・高沸点溶剤を混合する。 ・塗料メーカー指定の溶剤を使用する。 ・塗料に高沸点溶剤を混合する。 ・塗膜厚を厚く適正にする。 ・塗膜厚を薄く適正にする。 ・最大0.8m/secまで風速を落とす。 ・規定の焼付温度に下げる。 ・規定の乾燥時間に短くする。 ・十分に乾燥させてから上塗り塗装を行う。 ・酸性ガスが発生しない塗料に変更する。 ・循環式の乾燥炉にする。 ・温度を上げ適正な環境にする(5℃以上)。 ・湿度を下げ適正な環境にする(80%RH以下)。 |
確認方法及び使用機器 | 目視、グロスメーター |
対策商品 | 塗料分散機 揺動型分散機 表面粗度計 サーフテスト 炉内温度計 イージートラック、XL 色差計 マイクロトリグロス マイクロヘイズ 風速計 |
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