13 2月 あわ
塗装トラブルと対策
【あわ】
英語名:bubble,bubbling
欠陥用語 | あわ |
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英語名 | bubble, bubbling |
類語 | 気泡、バブル、バブリング、発泡 |
発生工程 | 塗装、乾燥・硬化 |
現象 | 塗膜内部にできた「あわ」 (ウェット塗膜面上に気泡で残ったり、乾燥塗膜では気泡の痕跡が残ったものもいう) |
発生原因 | A:被塗物状態 ・表面に水が付着している(木工品の場合は水分が多すぎるか、目止めが不十分な場合に発生する)。 ・被塗物の温度が高すぎる。 ・被塗物の表面に巣がある。 C:塗料 ・塗料の中の「あわ」が抜けていない。 ・二液型塗料で混合後の熟成時間が不足している。 ・希釈溶剤の中で低沸点溶剤が多すぎる。(塗膜表面が先に乾き、内部の溶剤が蒸発するときに穴があく) D:塗装機 ・エアスプレーの場合:霧化空気圧力が高すぎる。 ・エアレスの場合:塗料の微粒化が不良である。 E:塗装条件 ・一回の塗装で厚塗りしすぎている。 F:塗装設備 ・吹付け空気中に水分が含まれている。 ・塗料圧送経路中に空気が混ざっている。 G:乾燥・硬化条件 ・強制乾燥時、被塗物を急激に加熱した。(特に、鋳物を粉体塗装する場合の焼付時に発生し易い) ・セッティング時間が短すぎる。 |
対策方法 | ・水を完全に取り除く(木工品の場合、5~10%の合水率がよい。目止めを全面にしっかり行うこと)。 ・室温まで下げてから塗装する。 ・下塗りをしっかり行い、目をつぶす。 ・希釈溶剤をより多くして粘度を下げる。 ・攪拌後、しばらく放置してから使用する。 ・仕様通りの熟成時間後使用する。 ・高沸点溶剤を多くした希釈溶剤で再度希釈する。 ・霧化空気圧カを下げる。(標準空気庄カ:0.3MPa) ・ノズルチップを小さいサイズに換えて塗料圧カを上げる、塗料粘度を下げる、他の塗装方法にする、など塗装条件を換える。 ・2~3回にわけて重ね塗りを行う。 ・経路にドライヤまたはドレン抜きを設ける。 ・塗料を循環して塗料容器で空気を抜く。 ・徐々に乾燥温度を上昇させる。(例:コンペヤスピードを下げる) ・鋳物を粉体塗装する場合、被塗物を予熱(焼付温度十10~20℃したのち、塗装する。) ・規定のセッティング時間を取る。 |
確認方法及び使用機器 | 目視 |
対策商品 | 粘度計 E型粘度計 攪拌機 かくはん棒 表面温度計 放射温度計 炉内温度計 イージートラック、XL |
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