13 2月 浮き色
塗装トラブルと対策
【浮き色】
英語名:flooding
欠陥用語 | 浮き色 |
---|---|
英語名 | flooding |
類語 | 色浮き、色わかれ、フラッデイング |
発生工程 | 塗装、乾燥・硬化 |
現象 | 塗膜の乾燥過程で、顔料同士の分布が上層と下層とで不均等になり、できた塗膜の色が上層で密になった顔料の色で強められている状態。 ときには、全体の色と違った斑点や縞模様を生じることもある。特に、グレー、ブルー、グリーン系の色で発生する場合が多い。 |
発生原因 | A:被塗物状態 ・被塗物の温度が低すぎる。 C:塗料 ・真溶剤の溶解カが不足している。 ・顔料とビヒクルの比重、分子量の差が大きい。 ・顔料の粒子律、比重、凝集性、ビヒクルとの親和性が異なっている。 ・顔料分散が十分でない。 ・色わかれ防止剤の選定が間違っている。 ・塗料の希釈後の粘度が低すぎる。 ・高沸点溶剤が多すぎる。 ・塗料の攪拌が不足している。 E:塗装条件 ・一回の塗膜厚が厚すぎる。 ・エアスプレーの場合:塗料の微粒化が悪い。 ・ホット方式の場合:塗料温度が高すぎる。 ・塗料噴出量が多すぎる。 ・回転霧化の場合:ベルの回転数が高すぎる。(顔料のビヒクルが分離している) |
対策方法 | ・周囲の温度まで上昇後、塗装する。 ・塗料を変更する。 ・同上 ・同上 ・同上 ・同上 ・希釈溶剤の量を少なくする。 ・室温に合わせて低沸点溶剤を添加する。 ・色が完全に混ざるように十分に攪拌する。 ・一回の塗膜厚を薄くし、何回か塗り重ねる。 ・空気圧力を高くして、微粒化を良くする。 ・塗装に影響を与えない温度まで下げる。 ・塗料圧力を下げる、小口径ノズルに換えるなどの変更により噴出量を下げる。 ・ベル回転用空気圧力を下げて回転数を下げるか、分離しにくい塗料を使用する。 |
確認方法及び使用機器 | 目視 |
対策商品 | 攪拌機 かくはん坊 |
Sorry, the comment form is closed at this time.