Author: 武人平井

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【水平ぶつ】  英語名:seeding 欠陥用語 水平ぶつ 英語名 seeding 類語 - 発生工程 電着塗装 現象 浴槽内にある塗料の凝縮粒子、鉄粉、ゴミ等が、水平部分に付着、乾燥し、凸状の跡として残る状態。 発生原因 A:被塗物状態・自動車の車体などの場合に、スポット溶接のスパック(溶融した鉄板が粒状となり飛散したもの)や板金修正時のヤスリ、サンダー掛けによる鉄粉や削りかす等が車体に付着し、電着浴槽に持込まれている。C:塗料・中和剤、溶剤の量の不備によって顔が凝集している。F:塗装設備・電着槽内の液の攪拌が不足して顔料が沈降している。・浴槽液の表面流れが不足している。・フィルターのろ過回数が少なすぎる。 対策方法 ・脱脂、水洗等の工程で、車体に付着している鉄粉などを十分に除去する。・前処理の各槽内の清掃を徹底する。・フィルターで前処理の槽内の鉄粉、削りかす等をろ過し除去する。・中和剤、溶剤の量の管理を徹底する。・顔料が沈降しないように均一に攪拌する。・浴槽液の流れを調整する。・フィルター通過回数を増やす。 確認方法及び使用機器 目視 対策商品   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【すきま腐食】  英語名:linear erosion 欠陥用語 すきま腐食 英語名 linear erosion 類語 - 発生工程 電着塗装 現象 銅板のつなぎ部分などのすきまに発生する錆。 発生原因 C:塗料・電着浴組成が不適当である。F:塗装設備・すきま部に気泡が付着し塗装が不十分である。 対策方法 ・つきまわり性の良い塗料に変える。・塗膜析出速度を調節する。・攪拌、揺動、または被塗装物の形状を検討して泡の付着を防ぐ。 確認方法及び使用機器 目視 対策商品   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【透け】  英語名:lack of hiding 欠陥用語 透け 英語名 lack of hiding 類語 隠ペい力不足、とまり不足、とまり不良 発生工程 前処理、塗装、電着塗装 現象 前処理:被膜生成が不完全で素地が見える状態。塗装、電著塗装:素地や下塗りの表面が塗膜を通して見え、本来の色でない状態。 発生原因 B:前処理・素地が脱脂~化成処理の工程で酸化した。・素地の脱脂が不完全である。・表面調整液が劣化し効果がない。・化成処理液の温度が低すぎる。・素地が油焼けした状態のまま化成処理を行った。・化成処理液の酸比(仝酸度/遊離酸度)が低すぎる。C:塗料・色の選定ミスで隠ペい力が十分ない。・顔料が沈殿し分離した状態(顔料が少ない状態)で塗布している。・塗料を薄めすぎている。E:塗装条件・塗膜の厚みが不足している。F:塗装設備・電着塗装において通電が不十分である。 対策方法 ・工程間で素地が乾かないように注意する。・脱脂濃度を上げる。・ノズルの方向を調整する。・表面調整級を新しくする。・化成処理液の温度を上げる。・サンドペーパー、サンドブラスト、酸洗い等で油焼けを除去してから化成処理をする。・遊離酸度を中和剤で適切な範囲に保つ。・隠ペい力の高い色を選定する。・下塗りと上塗りの色を近付ける。・攪拌を十分に行う。・希釈溶剤の量を減らし、仕様通りに希釈する。・塗り回数を多くして塗料の厚みを増す。・通電時間、電圧制御を仕様通りにする。 確認方法及び使用機器 目視、光学または電子顕微鏡観察、色差計、光学顕微鏡、電子顕微鏡 対策商品 温度計 プローブ式温度計 PH計 PHメーター 膜厚計 ミニテスト   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【すじむら】  英語名:- 欠陥用語 すじむら 英語名 - 類語 - 発生工程 塗装(はけ塗り、ディッピング) 現象 はけ塗りやディッピング塗装時塗面に生じる非常に細かいしま模様。 発生原因 C:塗料・顔料粒子の大きさ、比重、凝集力の違いにより、塗装したとき顔料の沈殿速度に差が生じ、はけ目部でむらが生じる。・塗料の薄めすぎで粘度が低すぎる。 対策方法 ・適切な色わかれ防止剤を添加する。・仕様通りの希釈率にし、粘度を維持する。 確認方法及び使用機器 目視 対策商品 粘度計 E型粘度計 比重計   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【スピット】  英語名:spit 欠陥用語 スピット 英語名 spit 類語 - 発生工程 塗装 現象 エアスプレー、およびエアレスにおいて粗い粒子が出て、それが塗面に残る状態。特に吹始め、吹終わりに出る事が多い。粉体塗装において塗料が均一に分散せず、かたまりとなり塗面に象付着する状態。 発生原因 C:塗料・粉体塗料が貯蔵中、もしくは塗装時の回路中においてブロッキッングしている。D:塗装機・エアスプレーガンの引金のギャップの調整不良で霧化されない塗料が出ている。・ニードル弁の作動が悪い。・ニードル弁の止りが悪く、先端から塗料が漏れている。・スプレーガン先端の洗浄が不足し、塗料が付着している。・粉体塗装のガンの先端に塗料が付着、堆積し、それがかたまりとなり塗面に付着する。 対策方法 ・塗料は低い温度で保管する。・古い塗料は使用しない。その他ブロッキングの項参照。・空気弁、ニードル弁をチェックする。吹始めは空気、塗料の順で出し、吹終わりは塗料、空気の順で止める。・ニードル弁を確認する。塗料が固着していれば洗浄、パッキン不良ならば交換する。・ニードル弁、塗料ノズル(エアスプレー)バルブシート(エアレス)等の劣化(摩耗)によるものは交換する。・ごみによるものは洗浄する。・先端が汚れている場合は、十分洗浄してから使用する。(エアスプレー、エアレス共)・塗料の付着、堆積のしにくいヘッドを選択する。 確認方法及び使用機器 目視 対策商品 温湿度計 スプレーガン 塗料ノズル、エアキャップ   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] スラッジ固着⇒「スラッジ付着」の項参照 塗装トラブルと対策【スラッジ付着】 英語名:sludge retention   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【スラッジ付着】  英語名:sludge retention 欠陥用語 スラッジ付着 英語名 sludge retention 類語 スラッジ固着 発生工程 電着塗装(前処理) 現象 化成処理後の表面にスラッジが付着したまま仕上げられた状態。 発生原因 ・表面調整液が劣化している。・化成処理反応中に化成スラッジが表面に付着し、水洗で十分に除去されていない。・水洗水が汚染している。・化成処理液のスラッジ濃度が高すぎる。・化成処理後乾きがある。・化成処理後の水洗水の温度が高すぎる。 対策方法 ・表面処理液を更新する。・化成処理反応中に処理物を揺勤したり、処理液の攪拌などでスラッジの付着を防ぐ。・化成出槽時アフタースプレーでスラッジを除去する。・化成後の水洗を十分保つ。・水洗水は清浄に保つ。・化成処理液中のスラッジ濃度を200ppm以下に保つ。・乾きがないように工程等に留意する。・温度が上がらないように留意する。 確認方法及び使用機器 化成処理、水洗後表面を目視(布で表面を掛いて付着物の有無を観察) 対策商品 スラッジ回収機 電界水質浄化装置   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【静電反発】  英語名:electrostatic repulsion 欠陥用語 静電反発 英語名 electrostatic repulsion 類語 逆電離 発生工程 粉体静電塗装 現象 紛体静電塗装時、粉体層が厚くなりすぎると被塗物と反対極の電荷が誘起され、塗着粒子が反発しクレータを発生させること。 発生原因 D:塗装機・粉体層内の電界強度が上昇し、これが絶縁破壊電圧を越えると層内で微小な火花放電が発生し、粉体層内を通ってガンに向かう逆極性のイオン電流が流れるようになる。この状態になるとガンで荷電した塗料は逆向きイオンにより除電され塗着効率が低下し、火花放電個所にクレータが生じる。被塗物に流れるフリーイオンの多いガンほど発生しやすくなる。E:塗装条件・厚く塗りすぎている。・印加電圧が高すぎる。 対策方法 ・フリーイオン除去装置を取り付ける。・ガンの内部で粉体塗料に帯電させる内部帯電方式のガンを使用する。・厚塗りを避ける。・印加電圧を下げる。(特にリコート時)参考:内部帯電方式の例1.内部コロナ荷電方式外部荷電方式のメカニズムをガン内部で行う。2.摩擦荷電方式(トリボ)ガン内壁と粉体とを強制的に接触させ摩擦により粉体を帯電させる。 確認方法及び使用機器 目視 対策商品 静電電圧計 静電テスター 塗料抵抗計 ランズテスター 膜厚計 ミニテスト   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 塗装トラブルと対策【層間はく離 】  英語名:intercoat adhesion failure 欠陥用語 層間はく離 英語名 intercoat adhesion failure 類語 層間密着不良 発生工程 - 現象 塗膜間(例えば下塗りと上塗り)ではく離、または密着不良を起こすこと。 発生原因 A:被塗物状態・シリコン、油等の異物が付着している。C:塗料・シーラーの選択が間違っている。・塗料の配合、添加剤の選択を誤った。・上塗、下塗塗料の相性が良くない。E:塗装条件・下塗りと上塗りのインターバルが長い。・上塗りの膜厚が不足している。・下塗りの塗膜の研磨(足つけ)が不足している。・ブース内の湿度が高く、塗面が結露している。G:乾燥・硬化条件・焼付温度が高すぎるか、焼付時間が長すぎる 対策方法 ・シリコン、油等の異物の除去を十分に行う。・被塗物の取扱いに注意し、素手で触らない。・塗装条件に合うシーラーを選択する。・塗料に合った溶剤、硬化剤、添加剤を選択し、配合する。・相性の良い塗料に変更する。・定められたインターバルで上塗りを行う。・規定の膜厚に塗装する。・研磨を十分に行う。・ブース内の温度、湿度を調整する。(温度5~30℃、湿度80RH%以下)・規定の温度、時間を守る。 確認方法及び使用機器 碁盤目テープ剥離法・クロスカットテープ剥離法 対策商品 膜厚計 ミニテスト   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...

[vc_row css_animation="" row_type="row" use_row_as_full_screen_section="no" type="full_width" angled_section="no" text_align="left" background_image_as_pattern="without_pattern" el_class="paint-trouble" z_index=""][vc_column][vc_column_text] 層間密着不良⇒「層間はく離」の項参照 塗装トラブルと対策【層間はく離 】  英語名:intercoat adhesion failure   [/vc_column_text][/vc_column][/vc_row]...