塗料・塗膜形成技術

静電反発

塗装トラブルと対策
【静電反発】  
英語名:electrostatic repulsion

欠陥用語 静電反発
英語名 electrostatic repulsion
類語 逆電離
発生工程 粉体静電塗装
現象

紛体静電塗装時、粉体層が厚くなりすぎると被塗物と反対極の電荷が誘起され、塗着粒子が反発しクレータを発生させること。

塗装トラブルと対策【静電反発】

発生原因 D:塗装機
・粉体層内の電界強度が上昇し、これが絶縁破壊電圧を越えると層内で微小な火花放電が発生し、粉体層内を通ってガンに向かう逆極性のイオン電流が流れるようになる。この状態になるとガンで荷電した塗料は逆向きイオンにより除電され塗着効率が低下し、火花放電個所にクレータが生じる。被塗物に流れるフリーイオンの多いガンほど発生しやすくなる。
E:塗装条件
・厚く塗りすぎている。
・印加電圧が高すぎる。
対策方法 ・フリーイオン除去装置を取り付ける。
・ガンの内部で粉体塗料に帯電させる内部帯電方式のガンを使用する。
・厚塗りを避ける。
・印加電圧を下げる。(特にリコート時)
参考:内部帯電方式の例
1.内部コロナ荷電方式
外部荷電方式のメカニズムをガン内部で行う。
2.摩擦荷電方式(トリボ)
ガン内壁と粉体とを強制的に接触させ摩擦により粉体を帯電させる。
確認方法及び使用機器 目視
対策商品 静電電圧計 静電テスター 塗料抵抗計 ランズテスター 膜厚計 ミニテスト

 

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